2010年 11月


▲6歳2ヵ月の男の子(5年6ヵ月保育) 

▲6歳11ヵ月の男の子(5年10ヵ月保育) 

▲5歳11ヵ月の男の子(4年11ヵ月保育) 

▲6歳2ヵ月の男の子(4年6ヵ月保育) 
二の丸保育園(熊本県熊本市二の丸1−5 TEL:096−312−0288 園長 中村 幸代)
 1960年代、全国の国立病院に保育所をつくる運動が広がりました。熊本病院でも一人のお母さん看護師の「子どもを産んでも働き続けたい」という願いを受け、1971年に組合、地域で力をあわせ院内保育園が誕生し38年目を迎えました。救急車のサイレンの音が響く24時間対応の慌ただしい病院に併設されていますが、近くには熊本城の二の丸・三の丸公園の大きな楠に囲まれた緑豊かな環境があり、桜、つつじ、いちょうと季節が感じられる中での散歩も楽しんでいます。
2004年には国立病院の独立行政法人化に伴い民間委託となりました。が、“心と体を育てる保育”を継続したいという親と保育者の思いをつなげて、今も九州の仲間と学びあい交流しています。
  この年は年長4人。園長が保育責任者として率先して学ぶことが大事と考え、自ら担任となりました。少ない園児だからこそ“たくさんの仲間との交流で育ちあいたい”“人と関わる力を育てたい”と願い、年6回の九州全体での100人の子どもたちとの交流合宿の他に、海遊び、お雛様づくりなどで30人〜40人の小集団での交流保育の機会も多く持ちました。親と離れ不安で涙が出たり、自分の名前もいえなかった初回でしたが、回を重ねるたびに子どもたちの話の中に仲間の名前が増えていきました。他園の仲間が、跳び箱の踏み板をぐんと離している姿に感動し、挑戦したことが、自分たちも「やればできる」勇気を出すきっかけになりました。
  夜間勤務などで親が不在がちな子どもたちを、4世帯の親と保育者で協力し支えあってきた1年でした。
  卒園式でお父さんが「子どもだけでなく、園で親も悩みを聞いてもらい、支えてもらいながら育ったようです。これからも子育てで手をつなぎあい励ましあえる関係でいたい」と語ってくれました。