安武保育園は、15年前久留米市から公立保育園の民間移譲を受けました。全国保育実践交流連絡会の中で“どの子も育つ保育”を学び、0歳児からの育ちを大切にしてきました。園は日本でも有数の大きさを誇る筑後川のすぐ近く、脊振連山を望む田園地帯にあり、四季折々の豊かな自然を満喫しながら保育しています。
2015年度の年長児は16人中9人が0歳からの入園。女の子11人男の子5人で、おしゃべりや室内での手作業、座り込んでの泥団子作りが好きなクラスでした。そこで、1歳から持ち上がった担任が中心となり、配慮が必要な子どもたちのために加配された若い男性保育士と一緒に集団遊びやかけっこで走り回り、活気のあるクラスになるように工夫しました。また、生活や家族状態が大変な子どももいる中、資金面を支えて、保護者はバザーや物品販売等積極的に取り組みました。
この子は2ヵ月入園、4人姉兄の4番目で、よく食べ、よく働き、動きの活発な子でした。年長になってからは一つひとつの課題に根気よく向かい、仲間のことを思いやれる姿が印象的でした。
この絵は『ホップ・ステップ・ジャンプくん』の物語で、凧のムラクに捕えられたホップ君をみんなで助けにきた場面です。散歩先で見た鉄塔をムラクの巣だと言って一気に描き上げました。