設立42年目の認可保育園です。4年前に町中から2キロ離れた場所に移転改築し、園舎は田畑に囲まれた自然豊かな所にあります。また、出雲大社のおひざもとでもあり、昔ながらの文化行事に触れることの多い地域です。
年長クラスは30人。小さい頃から水、土、太陽に親しみ「よく食べ、よく寝て、よく遊ぶ」の保育を大切にしてきました。親同士も年2回のバザー、運動会のオープニングの太鼓の練習など様々な行事を通して繋がりが強く、わが子もよその子も同じように気にかけ、保育を支えてくれました。
この子は2歳2ヵ月で入園しました。入園当初は、言葉も出ておらず多動で、園外へ飛び出したり、花瓶を倒すなど目に入るものを手当たり次第触るという状態でした。加配の保育士がつき、土台のリズムを丁寧にすることから始め、水・土に触れること、散歩や追いかけっこなど楽しいと思えるあそびを大切にしていきました。あわせて家庭でも生活リズムの改善とテレビ・DVDの視聴を避けるよう協力してもらうことによって笑顔も増え、3歳になった頃には言葉が出るようになりました。定期的に市の巡回相談を受け、助言をもらいながら保育をしていきました。年長の活動や課題では、時間はかかりましたが、やり切ったことで自信をつけ「やりたい」「したい」という思いが膨らみ、最後(2月)の雑巾縫いは始めから最後まで一人で縫うことができました。
この絵は、大社町の日御碕の経島に生息しているウミネコに餌をあげに行った後に「ウミネコカク」といって描いた絵です。