“子どもらしい子ども時代を過ごさせたい”“自然の中でのびのび遊ばせたい”子どもたちに良き文化、良き環境を与えたいと願う親たちが集まり、サークル活動のような共同保育が始まったのが1989年。それをきっかけに、翌年に認可外保育園を設立しました。2年間転々と民家を借りての保育を続けた後、「環境の良いところに自分たちの拠点を」と当時の保護者・職員5世帯が資金を出し合い、現在の地に園舎を建設しました。2011年にはNPO法人を取得し、2016年には0〜2歳児は小規模保育事業所(B型定員9人)として市からの認可を受けました。3〜5歳児は引き続き認可外として運営しています。
園舎改修のために2017年11月に再び古民家を借りての保育となりましたが、年長の活動量を保障するために、週に一度は広い会場を借りて思い切り動くリズムあそびや、近隣の自然豊かな公園を使っての園外保育を行い工夫しました。
園児は14人で年長は2人でした。女児は2歳0ヵ月で入園。当初は転居、母親の職場復帰と環境の変化が重なり不安定でした。「タカ、タカ」と言って保育士に立って抱くように求め、座ると泣く状態が続いたので、気持ちの安定、保育士との信頼関係を築くことを第一に保育してきました。男児は1歳3ヵ月入園です。未歩行であったため、毎日机やイスで障害物を作りハイハイをたっぷりしてきました。異年齢集団の中であまり自分の思いを出さず、年上の子について行くことの多い2人でしたが、年長になってからの畑作りでは、硬い土を耕すところから、畝立て、種まき、苗植え、水やり、収穫と実によく働き、集団の先導となって力を発揮しました。他園の仲間との交流もよい刺激となって、2月のスキー合宿、3月の卒園を祝う会の後はリズムあそびの姿も見違えるように変わっていきました。
2人の絵には合宿で出会ったたくさんの仲間が描かれています。