2022年 表紙
新型コロナウイルス感染症により、当たり前の生活ができなくなって2年が経とうとしています。子どもたちは外出自粛、マスク着用、オンライン授業、向かい合わせで座らないこと、会話をしない「黙食」など、子どもらしいあそびや生活ができないことを長期間強いられています。また、地球温暖化による気候変動が起こり、想定外の自然災害が頻発していることも大きな課題となっています。今、こうした生活や環境が変化する中、多くの子どもたちが仲間と関わって遊ぶことができず、不安やストレスを抱えています。
人間は「社会的動物」です。子どもが仲間とともに遊ぶことは、心身の健康はもとより、人の子として成長発達するために欠かせません。国連の子どもの権利条約には「遊びは権利」と明記され、31条は、子どもが気晴らしや遊び、文化的・芸術的生活を送ることを重要視しています。私たちは、豊かな感性や生きていくための土台の力を育むために、日当たりや風通しの良い環境を整え、豊かな自然と仲間の中で遊ぶことを大切に保育しています。子どもたちは毎日、太陽や水や土、動植物などの自然から喜びをもらい、仲間とふれあい言葉を交わしながら育ち合っています。
この保育が継続し広まっていくことは、子どもの健康や成長を守るだけでなく、地域の自然を、ひいては地球環境を守っていくことにもつながります。是非、保育カレンダーの普及にご協力よろしくお願いいたします。
▲こちらは森の奥 まつゆき草が咲いた 12の月の贈り物
女王様がまつゆき草を つみたくて森へきました
ころがれころがれ指輪 春夏秋そしてまた寒い冬へ
12の月のたき火で暖まり 新しい年がやってくる
(岡山県岡山市北区新庄上1345 TEL:086−259−0670 園長 森田 幸子)
1988年に認可外で開園して以来1500坪余りの園庭を確保しました。乳幼児期だからこそ自然の中で体感・体験する外あそびを満喫できる保育園を、大人たちが力を合わせて造ってきました。念願かなって、2015年に高松学区へ移転し、1500坪の土地と広いホールのある園舎を新設して75人定員の認可保育園となりました。発祥の地である足守でも、障がい児の児童デイサービスと学童保育を継続し、その後30人定員の保育園を開設しています。子育ての輪が2ヵ所に広がって、今も“子ども時代は仲間とあそび呆けて、子どもは育つ”子どもたちの居場所づくりに奮闘しています。
2020年度の5期生の年長さんは、17人中16人が開園時から一緒にあそんで育ち合ってきました。早起き早寝の生活リズムと、食べる寝るあそぶを日々積み重ねて年々元気になっていきました。秋にはほとんどの子が6歳になり、跳び箱のたてを跳ぶ勢いがありました。絵を描いたり自分の好きな張り子人形をつくったりして、一人ひとりが自分の思いを大事にしてきました。
この作品は『森は生きている』のお話を聞いて歌やリズムあそびを楽しみ、3月に1週間で7.8メートルのガラス戸に壁画を集団制作したものです。今も、在園の子どもたちを励まし続けています。
発行:保育カレンダー編集委員会
愛知県豊川市市田町原山97、98(恵の実保育園内)
TEL:0533-65-9803 FAX:0533-84-9777
ホームページ http://www.hoiku-c.net/
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定価1200円