開園44年の認可保育園です。現在の場所に新築移転をして8年目になりました。2022年度の年長児は21人でした。年長ならではの体験をみんなで楽しむことと、毎日リズムあそびをしっかり積み重ねることを大事にしました。年9回の交流保育での体験や学びから、子どもも大人も力をもらい、交流保育の仲間にたくさん支えてもらいました。
この子は、8ヵ月で入園。生後4ヵ月の時、発作を繰り返し、てんかんと診断され、4歳8ヵ月まで薬を服用しました。1歳児クラスでは、この子の発達に合わせ室内や園庭でも伝い歩きがたくさんできるように保育を工夫し、2歳2ヵ月で歩行が確立しました。
園でのあそびを中心とした生活と、言語のリハビリを受けながらゆっくりと成長し、コミュニケーションもとれるようになりました。年長になり、時間をかけて縄跳びを編み上げ、跳べるようになりたいと頑張る姿をみんなが応援しました。だんだんと跳べるようになると縄跳びが好きになり、みんなからもすごいと認められ、意欲的になってきました。卒園前には、スキップもできるようになって、嬉しそうに弾む姿が目に焼きついています。
母親は、保護者会の役員を長く引き受けて、園の行事や保育にいつも協力してくれました。卒園式の時「この保育に出会い、前を向いて子育てができた」と語ってくれました。
この絵は『こじかの太郎ちゃん』の映画を観た後に描き、丁寧に色を塗りました。