2000年6月

6歳7ヵ月の男の子(6年保育)──高取保育園 園長 早川 由美子
  100年続いた炭坑も三池争議を機に次第に衰退、2年前に最後の坑口も閉ざされ、労働人口が減るとともに子どもの数も急速に減っています。
  さらに猛毒ダイオキシンの発生源となる大型ごみ焼却場誘致がすすめられ、あらたな生活環境破壊が心配されています。
  この保育園は、病院の院内保育園9年、独立して認可保育園として21年、約30年の歴史をあゆんできました。“太陽と水と土にまみれて大きくなぁれ”というスローガンどおり、自然の中で心身発達の節目節目を大切にしながら保育に取り組んできました。また、保育には「親育ちが大切」と“独りぼっちの親をなくそう”を合い言葉に保護者会の活動も活発に行われています。
  この子は、0歳児から保育をし、28人の仲間の中で育ってきました。両親に愛され、とても明るく素直な性格で、秋の久住登山(大分県)や冬の五ケ瀬(宮崎県)での雪遊びなど、精いっぱい遊びきるようになりました。
  卒園を前に、毎日楽しそうに絵を描くようになっていました。この絵は、映画「ちびっ子カムの冒険」を見て一気に描きあげた一枚です。