2003年8月

▲6歳11ヵ月の女の子(6年保育)
にこにこ保育園(広島県広島市南区元宇品町8−4
TEL082−254−6906 園長 南波 るり子)
 1987年、言葉の遅れのある1人の男の子を預かる事から始まった無認可の保育園。産休明けの子障害のある子も積極的に受け入れている。民家を借り園庭もない保育園で、保育者・保護者が運営の苦労を共にしている。安定し充実した保育を行うため認可をとる事を目指している。この子は14期生。両足が180度以上開く様な筋力のない子で、歩行も1歳半と遅かったが、中枢性機能障害の子も含め年長児9名の集団の中で、野山をいっぱい走り回り、背骨をしなやかに動かすリズム遊び、他園との交流・合宿保育等を地道に取り組む事で着実に育っていった。時間はかかってもやりきっていく事、『やってみたい!』と思える様な保育の工夫にも力を注いだ。
 この絵は『山小屋作り』をしているところを描いている。のこぎりを持って山の中に入り、倒れた木を切ったり運んだり、みんなで力をあわせて完成させた喜びをこの子は絵に込めている。これから先も気長に力を積み上げていってほしい。