2005年5月

▲6歳8ヵ月の男の子(6年6ヵ月保育)
朱七保育所(京都府京都市中京区壬生東高田町1−2  075−311−1411 園長 松田 伸枝)

 都会の街中にある朱七保育所では、その年齢の発達を大切に『それぞれの年齢を生ききらせる』ということを、保育の大きな柱と確認しあいながら、毎年保育を重ねてきました。今年度の年長組は4名の障害児を含め23名。弱さを持った子らも仲間の一員とし、一つ一つの取り組みや課題に前向きにいどみ、それをやりきって前へ前へと進んできました。「すごいで!」「すごいやろ!」「やったな!」と、仲間のことも自分のことのように喜び合える集団に育ちました。
 3人兄姉の末っ子で、兄姉とも朱七保育所を卒園しています。生後3ヵ月から入所したのは、この子が初めてでした。入所当時は身体のかたさがあったので、毎日のマットの上での、しなやかな身体をつくる運動やリズムあそびをていねいに繰り返しおこなってきました。年長になってからも、リズムあそびや鉄棒など苦労した場面もありましたが、黙々と取り組み、小さいクラスの子や仲間から慕われる存在になりました。
 この絵は、卒園前に、かもしかが山の中で遊ぶ様子を描きました。絵の中にある『かまど』は年長になって秋と卒園期に取り組んだ野外活動(2泊3日)の楽しい実体験から描いています。