2005年7月
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▲6歳4ヵ月の女の子(5年6ヵ月保育) |
旧産炭地で開園25年の保育園です。当園の保護者会は、家庭環境が多様化するなか、役員選出には苦慮しながらも職員と協同しながら『手をつなごう、声かけよう、一人ぼっちの親を作らないために!』をスローガンに子ども達の環境を整えてきました。この時期会長になったこの子の父親を中心に、毎年九州の合同保育研究集会に活動を提案し、他園の活動を学びながら今後の保護者会のあり方を模索してきました。保育が「サービス」として「商品化」されようとしている情勢の中で、『保護者と保育者の子どもを守り育てる協同の輪』をこれからもいっそう育んでいきたいと思います。 この子は、生後10ヵ月目に入園。身体は小さいが、身軽でリズム遊びもとても軽やかです。1歳児頃から寝つきが悪く、4歳児の頃には頭やおなかが痛いと訴えることもありました。体力がなく気持ちの立ちなおりもなかなかできないでいました。両親とも残業が多く、生活リズムを整えるために早寝の習慣をつける努力をしてくれました。 この絵は交流している熊本市にある保育園の仲間と熊本城を見学したあと、一気に描き上げました。この子の描きたいという思いの深さに担任も驚くほどでした。23名の子ども達との葛藤のなか、また他園との交流から、子どもの力を信じてやり遂げさせることの大切さを保育者が学んだ年でした。 |