2007年11月
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▲6歳9ヵ月の男の子(5年10ヵ月保育)ひまわり第1保育園 |
ひまわり第1保育園は開園33年目を迎えます。園から2.7km離れた自然豊かな山にホールを建設し、年長児
は毎日園のバスで出かけのびのびと遊び生活をしています。 4歳児の時に担任が替わりこのクラスは、気に入らないことがあると友だちをたたく、蹴る、噛むなどトラブル が絶えませんでした。「友達と遊ぶことが楽しいと思える子どもに育ってほしい」と担任は悩む毎日でした。職員 会議でこの状況について話すと「担任ひとりでかかえこまず、園全体で子どもと親たちを丸ごと受けとめ育ててい こう」と確認することができました。また懇談会では親たちに「しっかりと甘えたい気持ちを受けとめてほしい、 我が子もよその子も分け隔てなく見守ってほしい」と伝え、親も「できることはしていきたい」と心をひとつにす ることができました。園では雑巾がけやリズム遊びを日課とし、鬼ごっこなどの集団遊びや山のホールでの落ち葉 掃き、木の実採り、山の探検などゆったりと体験を積み重ね、しっかりとした身体になり仲間と共に生き生きと生 活する子どもに育ちました。 この子は0歳で入園。仲間の中で自分を出すことが難しく、絵も自信がなく人前では描かない子でした。この子 の親は、我が子が雑巾縫いなどの課題を頑張っている姿に感動し、次第に信じて待ってくれるようになりました。 安心感を持った子どもはすっかり自信をつけ、秋の運動会では持ち前の力をめいっぱい発揮しました。絵も次々と 描くようになり、映画『小じかの太郎ちゃん』のダイナミックなジャンプの一瞬を描きました。2007年1月に は、ホールの近くに第3の施設『古志ひまわり保育園』が開設され、地域に根ざした保育をめざします。 |