2009年1月
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▲6歳11ヵ月の女の子(5年保育)おひさま保育園 |
おひさま保育園は、開園19年目の認可外保育園です。園のとなりにある神社は、桜・樫・椎などの樹木に囲まれ、広い境内は子どもたちの大好きな場所です。 新年度になり、年長児3人を我が園だけの大人と子どもの関係ではなく、他園の仲間と出会う機会を作り人と関わる力を育てたい、広い場所で大人数で集団遊びをさせたいと保護者と職員で話し合いました。長崎で交流保育をしている3園の年長担任は、お互いの保育について助言したり、悩みを相談し合ったり、年長の1年を充実させたいという共通の思いを持って交流保育を重ねました。子どもたちだけでなく大人も仲間ができたことで、他園の子どもにも新たな気持ちで向き合い、子どもたちは他園の保育者にも認めてもらい、共に育てあうことができました。 この子の親は、一時預かりで3ヵ月通園したとき、子どもたちが生き生きとした表情で、水・砂・土にまみれて遊ぶ姿を見たことや、幼児期の育ちには、食べること、歩くこと、自然に触れ思いっきり身体を動かすことが大事と考えて入園を決めました。 この子は大人しく、恥ずかしがり屋で食の細い子でした。毎日の雑巾がけ、花や野菜への水やり、熊手や竹箒を使っての園庭や神社掃除の当番活動、リズム遊び、畑仕事など、また四季折々の自然に触れながらの遠出の散歩、薪取り、筍堀り、登山等で体力もつき、一つひとつ経験することが自信に繋がりました。 交流保育の中で勢いよくとび箱を跳び越す姿や、ちょうのリズムのしなやかに動く指先を見て憧れ、素敵になりたいという思いを膨らませました。とび箱の5段の縦に何度も挑戦して、跳び越すことができました。2月の、年長児141人の交流保育「卒園を祝う会」では、わが園にはいなかった障がいのある子にもいつも笑顔でやさしく接し、自然に手を差し伸べて、リズムを共に楽しめる子に育ちました。 この絵は、学童と一緒に風頭公園で凧(ハタ)を揚げたときの様子を描いたものです。長崎にあるこの公園は、昔から凧揚げの名所で、春に向けて子どもも大人も凧揚げを楽しみます。 |