2010年 4月
▲6歳6ヵ月の女の子(5年6ヵ月保育) たんぽぽ保育園
(茨城県ひたちなか市大平1−18−36 TEL:029−273−8242 園長 佐藤 洋)
開園35年を迎える保育園です。今年度より、民営化に伴い公立保育所を引き受けることになり職員も半分ずつに分かれましたが、お互いに交流を通し、刺激しあい力を合わせながら取り組んできた1年でした。
今年の年長児は、一人っ子や末っ子がほとんどで、小さい時から“イヤなものは嫌!”など頑固なほどに自己主張が強い子どもたちでした。その反面、力は十分に持っているのに、他園との交流リズムや合宿等では初めてのことになると尻込みする子も多く、精神面の幼さ・弱さが見られました。毎日の雑巾がけやリズム遊びを大切にし、身体づくりを柱にした保育の中で、様々な課題に取り組みました。特に運動会に向けての逆上がりや跳び箱は、できない子も仲間に教わり励まされ、勇気をもって思いきり挑戦しました。交流合宿などでは、一緒に過ごす仲間の力も借りながら、回を重ねる中で、自分の事を自分でやりきる力が育ち、どんなことでも“頑張ればできる!”ということを学んでいきました。
また畑での野菜作りや収穫に加え、今年は“自分たちの作ったお米で餅つきをしたい!”という思いから、田植え・稲刈りという貴重な体験を楽しみました。どれもすぐに収穫できるというわけではなく、水をあげ、草取りをするなど手間がかかることも知り、その分、自分たちで育てたものを味わえる喜びを感じました。本物に触れる経験が、子どもの育ちをより豊かにしていきました。
この子は1歳1ヵ月で入園。いろいろなことに興味を持ち「ステキになりたい」という気持ちが強く、年長の課題ではなかなか思うようにできないことがあっても、あきらめず何度も向かっていく姿がありました。そして、一つひとつ自分のものにし、自信につなげていきました。この絵は、楽しかった山登りを思い出しながら描いた絵です。