2010年 5月
▲6歳7ヵ月の男の子(6年保育)山中ふたば保育園
(石川県加賀市山中温泉上原町2−56 TEL:07617−8−2475 園長 田村 幸恵)
築20年経つ木づくりの園舎は風をたっぷり受け、木のぬくもりにつつまれています。木々の緑や四季の草花が溢れた園庭では毎日子ども達が水、砂、泥にたっぷり親しみ、夢中になって遊んでいます。
今年は39年勤めた前園長が退職し新体制になったなかで、保育園創立40周年を迎えました。子どもたちに豊かな文化を贈りたいと、記念事業として『森は生きている』の上演に親、職員で実行委員会を立ち上げ取り組みました。中心を担った「父母の会」は“学びつづけること”“汗をかき物作りをすること”“連帯の輪を作ること”を大切に保育を支えてくれています。
10年目を迎える3泊4日の雪遊び交流合宿も、「父母の会」が全面的に協力してくれます。初めてスキーを履く子たちが、最終日には、グループで斜面を滑りおりる姿を見て、大人たちにも大きな達成感や感動が広がりました。初参加の父母は「我が子だけでなく、みんなの子のために大人が力を合わせる姿に感動した」と話していました。
子どもたちは、卒園式間近になり「仲間とともに」という気持ちが大きく膨らみ、側転がよりきれいになること、縄とびを引っかからずにみんなでとびきることをめざし、日に日に変っていきました。そして、仲間を信じ最後まで応援し続け、みんなでやりきり卒園していきました。
この子は生後9ヵ月に入園し、小さい頃は食も細く病気がちで休むことも多かったのですが、4歳児ごろにはよく食べるようになり、いろんなことに向かう意欲が出てきました。この子の親はクラスの役員になり、交流保育を通して学んだことを周りの親にも丁寧に伝えてくれました。
この絵は『龍の子太郎』のお話を描いたものです。