2011年 2月

▲6歳6ヵ月の女の子(5年6ヵ月保育) つくしんぼ保育園
(茨城県日立市諏訪町3-12-30 TEL:0294-37-4278 園長 岩間 和子)
 創立30周年を迎え、この子は30回目の卒園児で母親は第1回卒園生です。家族ぐるみで園を支えてくれ、園舎隣りの祖父の畑からは四季を通じ野菜が届き給食メニューとなり、野菜嫌いな子もおいしいと食べ好評です。年長父母のバザーにも毎回のように出る祖父手作りのこんにゃくは、名物となりました。
 地域のつながりが薄くなっている現在、保育園が地域の様々な方の力を借りながら保育する中で、子育てで困っている時に声をかけてもらえるような保育園でありたいと願っています。日立市内の助川山では子どもたちが「助川山保全会」の方と登り、植物や野鳥などの名前を教えてもらったり、植樹会に参加したりと山や自然を大切に守る想いに触れました。老人ホームとの訪問交流では緊張していた子も、無条件に「いい子だね」と接してくれるお年寄りに笑顔になっていました。ヒコーキ作りの名人おじさんとは、スポーツ広場のグランドを借りきって、手作りのグライダーや紙ヒコーキ飛ばしを楽しんでおり、数年来行事として続けています。
 このクラスは、川や山で遊ぶこと、毎日のリズム遊びや雑巾がけ、両生類のハイハイ運動をやり切ることを大切にしてきました。この子は緊張しやすく表情に硬さがありましたが、茨城の交流リズムで、大勢の仲間の前で「先生」としてリズムをしたことで自信を持ち、3月の公開リズム合宿では、伸びやかに笑顔でリズムをし、見に来ていた母親は交流保育の素晴らしさを実感していました。
 この子は、引き込まれるようにお話を聞く子で、絵は『わらしべ王子』で、お味噌を持った太郎がこみこと出会うところを描きました。