2011年 3月
▲6歳8ヵ月の男の子(4年保育) ひまわり第1保育園
(島根県出雲市天神町825 TEL:0853-22-5172 園長 井上 美和子)
乳児保育園として開園して37年目の認可保育園。「さくら・さくらんぼの保育」に学び、山道を歩くことで自然に足腰が鍛えられる広く規制のない場所を探して、保護者と職員の労働奉仕と寄附金で、園より2.7km離れた場所に『山のホール』を建設し、就学前までの保育を始めて26年目になります。ホールの近くには小動物公園もあり、他園との交流保育の場になっています。
年長は、自然がいっぱいの山のホールで四季折々の変化を肌で感じ、伸び伸びと遊んできました。担任が春から特に力を入れたのが木登りでした。子どもたちはあきらめずどんどん高い所を目指し3〜4mくらいは平気で登っていきます。高いところから見下ろす心地良さを知り、太さ30cmくらいある枝のない杉の木にも挑戦しました。また自然の中でダイナミックに遊べるように、釣り竿作りから始めたザリガニ釣りや大社町の築港での本格的な海釣りにも挑戦しました。月に1〜2度は山に登り身体作りとともに、登りきった達成感を味わいました。また、運動会前には三瓶山を親子で縦走し、親も子もお互いの頑張りを認め合う機会になりました。
この子は、入園当初は腹筋が弱く前かがみの姿勢で、手で支えないと座ることも出来にくかったため、毎日の金魚運動やマッサージや階段での手押し車を丁寧にしてきました。何事にも意欲的で粘り強く取り組む子どもで、年長の1年間で心身共に大きく成長していきました。そのことは絵にも表れ、体験したことやお話しのイメージを、大胆な構図で細かく描くようになりました。
この絵は東洋一高い日御碕灯台に昇った後、その大きさに感動し見上げたところを表現したものです。