「こどもは発達や家庭状況等様々な違いがあっても皆平等である」ということを保育の方針として掲げて開園39年目の認可保育園。設立当初からの園舎の老朽化に伴い、今年度は新園舎建築の計画が進んでいます。
今年の年長児は16人。活発で元気のよい子どもたちでしたが、いざとなると自信を持てずなかなか自分を出せない弱さが見られました。日々の雑巾掛け、リズムでの体づくり、当番活動や課題を丁寧にやりきっていくことで自信をつけてきました。また茨城県の交流園の仲間と世界を広げ、素敵になりたい気持ちを育ててきました。3月初めの「卒園を祝う会」では、100人を超す年長集団の中で、一人一人が生き生きとリズムする姿がありました。
3月11日、卒園に向けて気持ちが高まってきた矢先の大震災。園庭に避難した子どもたちはそのまま室内に戻ることもできず、暗くなり寒さも増す中、職員の車に分乗し保護者の迎えを待ちました。電気と水が復旧しない間は、家庭保育をお願いしました。10日後にやっと復旧し子どもたちが園に戻って来ました。余震と原発事故もあり登園を見合わせたり、遠方に避難する家庭も多くありました。
年長児は卒園を控えた最後の週ということで、登園をお願いしました。子どもたちは、久しぶりに友だちに会い緊張がほぐれたようで本当に嬉しそうに遊び、リズムをし絵を描いて過ごしました。全員揃ったのは卒園式当日のみとなりましが、どの子も堂々と卒園証書をもらい卒園していきました。
この絵は、震災前にみんなで植物園へ行ったときのことを嬉しそうに伸び伸びと描いたものです。