こばと保育園は住宅に囲まれ、まわりの自然はどんどん失われていますが、自然を求めての散歩、毎日の雑巾がけ、土台のリズムを丁寧にしていくことを大切にしています。
今年の年長は初めてすることに躊躇してしまうことが多かったので、毎日の保育の中で、子どもが頑張っている姿を認め、当番活動や課題をやり遂げるまでじっくり取り組んでいきました。すると徐々に「がんばったらできた」という喜びが自信となっていきました。卒園期には堂々と跳び箱に向かい、リズム遊びも目を輝かせてする子どもたちに育ちました。
この子は2歳6ヵ月で入園しました。
4歳児クラスになるまでは、友だちとの関わりがもちにくく、自分の思いが言葉で伝えられませんでした。毎日の雑巾がけやリズム遊びなどで指先までしっかり使いきる身体に育てることに取り組みました。友だちとの関わりでは保育士が仲立ちとなることで、友だちと少しずつ関わっていけるようになりました。また、クラスの子どもたちは温かく見守ってくれたり、励ましてくれたので、少しずつ集団の中に入って遊んだり、友だちに自分の思いを伝えられるようになりました。そして、それまで家族しか出ていなかった絵にも5歳頃より友だちが出てくるようになり、年長になると、経験したことやお話の絵も描くようになりました。合宿で様々な体験をし一つ一つをやり遂げ、仲間と一緒にぐんと成長した1年でした。
この絵は、仲間と白鳥を見に行った時の絵です。沢山の白鳥を間近で見ることができ、とても印象に残っていたようです。