2013年 6月

▲6歳11ヵ月の男の子(5年9カ月保育) たんぽぽ保育園
 (茨城県ひたちなか市大字中根4506−1  TEL : 029−273−8242 園長 佐藤 洋)
 開園して39年目を迎える保育園です。園舎の老朽化や、保育園周辺の宅地化により自然が少なくなったこともあって、子どもたちを自然の中でのびのびと育てたいという思いから、旧園舎から車で5分ほどの自然豊かな場所へ新築移転しました。写真は震災後1年ぶりに砂場の砂を入れ、久しぶりに思いっきり外で遊んだ時のものです。
 今年の年長児は18人。0、1歳児クラスから入園した子が多く「食べる・寝る・遊ぶ」を保障され育った子どもたちでした。小さいころは一人一人の自我が強く、ぶつかり合って育ってきたので、気の許せる仲間たちや安心できる保育士集団の中で、自分を出しきって生活してきました。憧れの年長になってからは、雑巾ぬいに逆上がり、跳び箱に夏祭りの豊年太鼓など、意欲的に挑戦していきました。
 震災後の余震や放射能問題があり、今まで年長が経験してきたような、山登りや自然体験合宿、散歩までもが難しい年となってしまいました。親集団は「遠出をしてでも自然体験をさせてあげたい」と、一緒に考えてくれて、安全を確認したうえで秋には紅葉を見に親子ハイキングに出かけたり、自然の中でバーベキューをしたりと、子どもたちを盛り上げてくれました。
 子育てを園まかせにするのではなく、積極的に園の行事や保育に協力してくれた素敵な親集団に支えられた1年でした。
 この絵は、大好きなザリガニ釣りに行った思い出を豊かに描き上げたものです。