国立病院の職場保育所として開設し、40周年を迎えました。病院の独立行政法人化に伴い民間委託となって8年目です。救急車のサイレンやドクターヘリの音が響いてきますが、熊本城公園の樹齢400年の楠に囲まれ、緑いっぱいの環境の中にいます。病院の理解・協力もあり、一昨年の園舎建替えの時に檜の床となり、気持ちのよい園舎となりました。落成式では、子どもたちのリズム遊びや歌を院長はじめ職員のみなさんにも見て頂きました。その様子や保育・給食内容は院内外の広報誌で紹介され、保育への理解や支援につながっています。
開園当初より"医療に携わる保護者が安心して働けるように" "子どもの成長発達を保障する場にしたい"と職員・保護者みんなで手をつなぎ学び合いながら歩んできました。全国や九州各地で行われる実践交流会での職員研修や、年長児の九州内交流保育は欠かせないものとなっています。保護者は命と向き合う過酷な仕事の中でも、家庭で子育てに必要な「早起き早寝」「テレビ、ゲームなどの過刺激をなくす」などに取り組んでくれています。
この子のお母さんは「入園当初は洗濯物の多さにびっくりしましたが、だんだん泥んこや木の実の入った洗濯物をみると、今日もいっぱい遊んだのねとほっとするようになりました。この保育園があったから、子育ち・親育ちしながら働き続けられました」と語ってくれました。
この絵は、長崎の3園との交流保育で『黄金のかもしか』の映画を観た後で描いた絵です。