2014年 12月


▲ 6歳3ヵ月の男の子(1年保育)

▲ 6歳7ヵ月の女の子(3年6ヵ月保育)
天草あゆみ保育園
(熊本県天草市本渡町広瀬457-3 0969−22−3138 園長 鮫島 里子)


 38年前、自宅を開放し保育を始めました。海を見下ろす高台にある園舎は、小鳥がさえずり、風が吹きぬけ四季折々の花や木の実や山菜があり緑豊かな環境の中にあります。昨年は保育室を改築し、使いやすくなりました。個人経営のため、保育料だけで運営していましたが転勤族の園児が多かったため、少ないときは4人になったこともあり毎年園の存続の危機にありました。この年は12世帯のうち地元出身は2世帯でした。
 父親の交流がなかったので、一品持ち寄りの「お父さんの夜の保育園」で親睦を深め、回を重ねて子育てのことなど話し合い、今の保育を続ける大切さを分かってもらい、親たちの協力が大きい1年でした。親も保育者もこの保育を続けていきたいとの思いが実り、2013年1月にはNPO法人としてスタートしました。園庭には親のアイデアでツリーハウス・築山も完成し、楽しめる遊び場となっています。吊りハシゴを登ることにより力もついてきました。
 年長は心も体もしなやかな女児と、年長で入園したよく動き回る体の硬い男児の2人でした。「早めの登園」で1日を気持ちよくスタートできるように家庭に伝え、海・川・山・園庭で遊び、毎日のリズム遊びをする中で体を作ってきました。久住登山合宿から自信をつけ、交流を重ねるたびに「ステキになりたい」気持ちが膨らんで苦手なことにも取り組み、失敗を恐れず挑戦することが身につきました。卒園式には2人の自信たっぷりの歌と、つま先指先まで伸びたリズムの姿が、周りのみんなを感動させました。
 この絵は『エルマーのぼうけん』と『森は生きている』のお話を描いたものです。