開園して36年目の定員100名の認可保育園です。周りの自然はどんどん失われ住宅街の中の保育園となってしまいましたが、幸い公園が隣接しており、こばと保育園の遊び場となっています。四季折々の自然を取り込んだ保育を行い、太陽・土・水にこだわり、毎日子どもたちは全身を使って遊んでいます。
　みんなでアイディアを出し合い、夏には畑にかかしを作ったり、いかだを作って近くの川で遊んだりなど、毎日が楽しみに登園できるようワクワク・ドキドキの心躍る体験を大切にしてきました。毎日の積み重ねも大事にしたいと思い、リズムや給食の時に正座の姿勢も要求してきました。また、保育士と保護者が同じ目線で育てたいと思い、子どもたちの様子をより丁寧に伝えることも心がけていくことで、一人ひとりが自信を持ち自分の気持ちを表現できるように育っていきました。
　この子は３歳から入園しました。４歳まで友だちとの関係がもちにくく、担任にも自分の気持ちを伝えることが苦手でした。年長になっても、雑巾縫いなどの課題に対して意欲的に取り組めない姿がみえましたが、クラスの仲間が寄り添い励ますことで、一つひとつ乗り越えていきました。頑張ったらできたという思いが自信に繋がり、集団の中で遊べるようになると卒園期のリズムでは目を輝かせて取り組み、跳び箱では「僕は５段の縦を跳ぶんだ！」と心に決めて、跳びきりました。
　この絵は『森は生きている』のお話で「雪が降っているところをいっぱい描きたい」と１週間かけて仕上げました。