保育園は八戸市郊外にあり、園の周りが自然に恵まれ、高齢化のすすむ団地の中にある認可42年目、60人定員の保育園です。乳幼児期は@身体や心の土台を育てるA仲間と遊び生活する中で育ちあうB家庭と協力して育てる等を大切にしています。開園当初より、障がいをもつ子どもの保育を積極的に受け入れ、多くの子どもたちが巣立っていきました。
保護者は父母会活動の他にも、障がい児の親たちによる放課後児童デイサービスの立ち上げ(2004年)や、園舎建て替え(2008年)の時など園を支えてくれました。また、講演会開催や父ちゃん会など新しい活動(2014年)が始まりました。
この子は、自閉的傾向があるということで1歳11ヵ月で入園しました。入園当時甘えやこだわりが強く、一度泣くと気持ちを切り替えるのに時間がかかる等の姿がありました。家庭では、早寝早起きや食事をはじめ毎日の生活を大切にしてきました。園ではクラスの仲間と一緒に遊び生活することを第一に、リズム遊びを毎日続けること、充分に水や土に触れること、散歩や畑の活動をすることを大切にしてきました。毎年、仲間が増えて年長の時には15人の集団となりました。仲間意識が強く、小さい子に優しい子どもたちでした。
絵は、トイレやエレベーターのボタンが大好きで沢山描きました。4歳児クラスの後半から、成長するにつれて仲間との体験を描くことが増えてきました。家族で園の行事に参加したり、お母さんは障がいをもつ子どもの保護者の中心になって活躍してくれました。
この絵は『そらをとぶふね』のお話を描きました。