2016年 11月

▲6歳11ヵ月の男の子(5年5ヵ月保育)
こばと保育園(福岡県福岡市南区桧原4丁目36−25 092−565−2847 園長 掛江 佐知子)


 1973年福岡市で初めての産休明け無認可共同保育所としてスタートしました。その後粘り強い運動の甲斐あって、2003年度より念願の認可保育園(60人定員)となりました。2013年度に現在地に親たちと土地を求めて移転(定員90人)してきました。
 2014年度は、年々増え続ける福岡市の待機児解消のための定員の弾力化で4月から園児が112人に増える中で、園長交代し新体制で保育しました。40年の保育の歴史の重みを感じながらも、目の前の子どもたちの姿から、今何を大事に保育していくかを、職員みんなで考え合うことを課題にした1年間でした。
 年長は0・1歳児クラスからの入園で保育歴の長い子が多い18人のクラスでした。運動会の取り組みの中で苦手な鉄棒に向かおうとしない子どもたちの姿に、担任は悩みました。根気強く子どもたちに関わり、一人の子どもの頑張りをクラスの中に返していくことで、子どもたちの姿に変化が見えてきました。
 この子は1歳6ヵ月入園です。初めての年長交流合宿の時「行きたくない」というこの子を「小さい頃からの保育園生活で培った力がある」と信頼し参加させました。リズムの途中で「帰りたい」と言って参加しないこともありました。それでも交流合宿を重ねる毎にリズムが大好きになり、ピアノを聞いてさっそうと飛び出す姿に、この一年の成長を感じました。
 この絵は、3月の園内お泊りの中で室見川の川岸を1時間かけて歩き、ユリカモメを見つけて仲間たちと一緒にえさをあげているところです。