認可外保育園として1997年(平成9年)開園し、今年で開園18年目。2014年にNPO法人を取得しました。園児34人の保育園でした。
このふたりは0歳児クラスからの入園です。この子どもたちが2歳児の時に東日本大震災による原発事故があり、事故から2カ月後に市の除染が入りましたが、放射線量が下がらず、この1年間は全く園庭で遊ぶことができませんでした。全国の姉妹園の仲間からの支援で放射線量が0.2マイクロシーベルト以下になるまで敷地内除染を3回行い、事故から1年4カ月後の3歳児の時、時間制限無しで事故前と同様に水・砂・泥遊びが楽しめるようなりました。しかし、郡山市内の除染は、線量が高い地域から順に行われ、当園地域は4年越しで2014年に着手されたため、この子どもたちも近隣への散歩はできないままで卒園となりました。
今年度の年長はふたりだったので、同年齢との関わりでは、冬季まで月1回以上の交流保育に出掛け、福島5園の年長交流合宿には年6回参加して、仲間との交流保育を楽しみ、リズム遊びと四季折々の自然体験を重ねてきた1年でした。小集団のなかで育ったふたりは、小さい子への思いやりのある子どもたちでした。
年長課題ではこままわしや竹馬などお互いに競い合い、認め合い大きく成長し卒園していきました。
上左の絵は『龍の子太郎』のお話より、龍になった太郎の母と祖母の再会の場面です。上右の絵は『森は生きている』のお話より、娘が十二月の精と一緒にたき火を囲んでいる場面です。