開園25年、2011年8月にNPO法人を取得し、2016年4月より0・1・2歳児は小規模保育事業所(定員9名B型)となりました。
この年の年長児は2人で、3・4・5歳児6人の混合保育で育ちました。
女児は、生後3ヵ月で筋力の弱さを指摘され医療センターで療育を受け、歩行確立は1歳10ヵ月でした。2歳9ヵ月で入園しました。散歩では大きく遅れ、4歳の頃は急な下り坂ではお尻を付けて降りていました。保育士は運動発達の遅れに配慮しすぎて臆病にしないこと、まずは何でもやってみることを大事に保育してきました。母は遠方からの通園や医療センターへの送迎、帰宅後のマッサージをやり続けました。年長のリズムあそびにも苦手意識を持たないまでに育ち、跳び箱や側転にも粘り強く果敢に挑戦していきました。
絵は山を歩く自分たちの姿を描いています。
男児は、3歳の入園まで海外で生活していました。帰国前、母がインターネットで山の子共同保育園を知りました。それまでの室内中心の保育では馴染めませんでしたので、この子には自然のなかで存分に遊ぶところが最適と、既に決まっていた近所の園を辞退しての入園でした。何でも一人でさっさとやってしまい仲間と協同することが苦手でしたが、体をぶつけあう相撲やルールのある鬼ごっこなど、人と交わって遊ぶことを通して成長し、卒園期には良きリーダーぶりを発揮しました。
年長まで生活テンポの違う2人でしたが、近畿地区交流保育や関西の年長合宿でお互いを支えあい、大勢のなかでも自分を見失わない強さを身につけていきました。
絵はスキー合宿の様子を描いています。