東海地区は1園ごとの年長児が少ないため、年9回の交流保育・合宿では集団あそびやリズムあそびなど大人数での活動をしたり、絵本・映画・コンサートなど豊かな文化にふれることを大切に保育しています。
夏には高山植物の咲き乱れる白馬八方尾根登山をしました。翌日『花さき山』の語りと歌のコンサートを聞き「あの花は○○ちゃんがやさしいことをしたから咲いたのかも」と感想を言った子もいました。大高緑地公園の大自然や白馬でのそりあそび、白銀の世界の感動が、五感を通して『スーホの白い馬』や『森は生きている』などの子どもたちの豊かなイメージにつながっていったと思います。
こうした1年を経て、卒園する頃には『龍の子太郎』や『ドリトル先生アフリカゆき』などの長いお話に惹きこまれるように聞き入り、主人公の生き方に憧れるようになりました。1月には蓮華の家共同保育園とおひさま保育園の共催で取り組んだ劇団仲間による『森は生きている』の演劇を東海地区の年長児、親、職員みんなで観ました。無認可保育園を支える仲間の連帯が地域の文化の息吹となり、子どもたちを育てた取り組みとなりました。
この絵は『錦のなかの仙女』(上)と『サルタン王ものがたり』(下)の語りを聞いた後、描きあげたものです。