2018年 10月

▲6歳10ヵ月の女の子(5年11ヵ月保育)
たんぽぽ保育園(茨城県ひたちなか市中根4506−1 TEL 029−273−8242  園長 佐藤 洋)


 住宅地に囲まれた旧園舎から、自然あふれる郊外へ移転し7年が経過しました。田んぼあり畑あり、山、川への散歩で子どもたちが草花や昆虫などに身近に触れられるようになりました。保護者の皆さんは「どの子も育つ保育を」という園の保育方針に共感して、協力や支援を惜しまず園全体を支えてくれています。毎年、年長になると更に親集団と子どもたちの団結力が高まり、山登りや合宿などたくさんの行事への参加を通して、子どもたちと一緒に豊かな経験を共有して卒園していきます。
 このクラスは、どの子も体を動かして遊ぶことが好きでした。年長になると、より仲間関係を深めて、教え合ったり励まし合ったりしながら、できた時にはみんなで喜びを共有する姿が見られました。また、担任自身も初めての年長経験で不安もたくさんありましたが、職員や親集団の力を借りて、子どもたちと共に成長することができました。
 この子は生後11ヵ月で入園しました。入園当初は喘息で、乳児期は入退院を繰り返していましたが、園生活を通して徐々に体力がつき休むことも少なくなって、元気に登園できるようになりました。小さい頃から年長への憧れも強く、何事にも挑戦しようとする思いが強い子でした。また、家庭にも草花が沢山あったことで、自然のものにもよく目が向いて、仲間と共に楽しんで触れてきました。
 保育園から近い国営ひたち海浜公園には、春にはネモフィラやチューリップ、水仙などが咲き乱れ、秋にはコスモスや真っ赤なコキアが色づきます。この絵は、そのときに見たコキアを思い出して描きました。