くりのみ保育園は開園29年、80人定員の認可保育園です。小さな町の中の保育園ですが、少し歩けば山や川があり自然に恵まれた地域にあります。水・土、自然の中で友だちと遊び込むことを大切に保育しています。また、異年齢集団の中で育ち合えるように、リズムあそびや行事など職員みんなで取り組んでいます。今年は年長のあそびや生活を豊かにするために、保護者には、合宿を支える1日3度の食事作りをはじめ、竹登りの枠作りやぶちごま作りの手伝いも協力してもらいました。
この年の年長は20人。「意欲を育てる保育」「みんなが育つ保育」を願って過ごした1年間でした。集団制作として、鯉のぼり作りや、海合宿と山あそびの壁面画を作ることで、絵を描くのが苦手な子も作りあげた喜びを味わい、1月に作ったこま台ではみんなで遊び込みました。仲間とのあそびで身体も育ち、夏には勇気を出して海や川に飛び込み、スキー合宿ではリフトに乗って滑りました。また、逆上がりや跳び箱など出来ない子の先生になって、「〇〇ちゃん跳べた!」と、自分の事のように喜び合う姿も増えていきました。関西のくるみ合宿・中国地域の交流保育、園内合宿でたくさんの自信をつけ、仲間を思いやるやさしい子どもたちに育ってくれました。
この子は5人兄弟の2番目で、家では双子の妹の面倒をよく見ていました。小さい頃から山に出かけてはよく歩き、友だちとよく遊び、逞しく育ちました。この絵は、山々を1日かかって歩き「ロープを使ったあそびが楽しかった」と描きました。