1976年(昭和51年)4月に認可園として開園し43年目になる保育園です。保育園の周りでは子どもたちのあそび場だった雑木林や原っぱが住宅地になり、散歩に出かける場所が減ってきています。その中でも、園庭や残っている散歩先でのあそびを工夫したり、自然を求めて様々な場所へ園外保育に出かけたりしています。
このクラスは保育歴の長い子が多く、好奇心があり仲の良いクラスでしたが、片付けをしている子や困っている子に気づけないなど、集団としての力の弱さが見られました。そこで年長の生活の中で、みんなで力を合わせるなど仲間づくりを大切にしてきました。
クッキングで何をつくるか決める時には、昨年の年長さんにしてもらったことを思い出し、「おやつパーティーがしたい」との意見が出ました。そこで「何をつくるのか」「どんなふうにするのか」を子どもたち自身で話し合いました。はじめは揉めることもありましたが、大人はなるべく見守りながら、子どもたちの考えを形にしていきました。小さいクラスの子や大人に喜ばれ、感謝されたことがきっかけとなり、「誰かのためにする」「みんなで考える」ことを意識し始めるようになりました。できないことに向かっていく姿を応援したり、教えてあげるなどして仲間に心を寄せ、迎えた運動会では「一緒にがんばる仲間」の姿がみえてきました。
この子は3人兄妹の第二子です。不安が強く人前に立つのが苦手で、出来ないところを人に見られたくないという気持ちから、挑戦することをためらっていました。そこで小グループの中で話す経験をしたり、姉妹園との交流や合宿を重ねることでクラスの中で自分の意見を言えるようになりました。友だちの頑張る姿を見て、何にでも挑戦していく姿に変わりました。
この絵は、裏磐梯合宿の時にみんなで乗ったゴンドラを思い出しながら描いた絵です。