2019年で設立45年目を迎える定員160人の認可保育園です。太陽と水、土に親しみ「よく食べ、よく寝、よく遊ぶ」保育を大切にしてきました。園舎の周りは自然が豊かで、すぐ近くには広大な県立浜山公園もあり、子どもたちは毎日のように散歩に出かけ、起伏のある松林の探検や広い芝生の広場での鬼ごっこなどを楽しんでいます。
年長は29人、うち22人が男の子でした。2歳児の時はひっかきや噛みつきなどのぶつかり合うエネルギーに溢れ、満足いくまで体を動かして遊ぶことを中心に、斜面や生き物を求めての散歩、大好きな穴掘りや虫取りなど、夢中になって遊びました。
しっかり体を動かすことや好きなあそびを繰り返していくことで、ぶつかり合いながらも、次第に自分だけではなく仲間のことも考えられるようになっていきました。また、保護者は運動会のオープニングの太鼓の演奏、登山や2泊3日の川合宿など積極的に参加し、保育活動を支えてくれました。
この子は満1歳からの入園でした。2歳までは登園時に泣くことが多く、なかなか仲間の中に入れなかったので、早い登園をお願いし、少人数の中で一日のスタートが切れるようにしました。すると驚くほど表情も明るくなっていき、友だちとも関わりが増えていきました。年長になってからは何にでもコツコツと取り組み、仲間からも信頼される存在でした。鯉のぼりづくり、川合宿・山登りの切り絵、コマ台づくりなどの集団制作では自分の意見を積極的に伝えるようになりました。
この絵は『おおはくちょうのそら』の絵本を読んだあと、子どもが病気で飛びたてない白鳥の家族が、湖に取り残された場面を描いたものです。