開園46年目、定員60人の認可保育園です。開園当初より、障がいを持つ多くの子どもたちが、園では、水や泥んこあそび、散歩やリズムあそびで仲間と共に身体を動かし遊ぶ生活、家庭では、早寝早起きやテレビを見ない生活を大切に過ごし巣立っていきました。2005年には、障がいを持つ子どもの親と「児童デイセンターアップル」と学童保育を立ち上げました。
園は、高齢化の進む郊外の団地にありますが、一歩団地を出ると田んぼや川、山に囲まれた環境にあります。水や泥んこ、自然の中で子ども同士が育ち合い、丈夫な体や人と関わる力を育てたいと願う保護者に支えられ、毎日子どもや保育士の元気な声が響いています。
今年度の年長は、自閉症スペクトラム男児、ダウン症女児の2人を含む9人のクラスで、過半数は3歳以上児クラスからの入園でした。大変さを抱えている家庭が多いクラスでしたが、保護者は祖父母の協力もあり、子ども同士の泊まり合いを受け入れたり、バザーや親子キャンプ、交流合宿の協力など、多くの年長活動をチームワーク良く進めてくれました。
この子は3歳児クラスからの入園で、年子三兄弟の長男。人に慣れるのに時間がかかるところがありましたが、園生活や交流を重ねる中で自信をつけてきました。
絵は3月末、雪の消えた種差海岸に、バスや電車を乗り継ぎ、凧あげに行った時の様子です。岩場で仲間と夢中でカニとりをしたり、モグラが掘った後の土山があちこちある広い芝生で、太平洋を背に凧あげをしました。海からの風を受け、昼食も忘れるほど夢中になって遊んでいました。