たんぽぽ保育園は、自然あふれる郊外に移転して12年目を迎えました。地域子育て支援事業と一時保育事業を行い、利用者からも「伸び伸びゆったりと遊ぶ事ができる」と、とても好評です。また、園から車で15分ほどの距離に海があるという地形を生かし、春・夏は潮干狩りや磯あそび、冬場は海沿いの散歩など自然にたくさん触れながら、五感を使い四季を感じ楽しく生活する保育を実践しています。
2019年度の年長は18人。小さい頃から、よく食べよく遊びと意欲的なクラスでした。4歳児クラスの時に山へ散歩に行き、子どもたちが見つけた草のトンネルをお家に見立てて始まったお家作りは、年長になってからも続きました。『大きな木がほしい』の絵本を読んだ後は、想像力も広がり、より一層盛り上がりました。梯子やブランコなど、作りたいものを仲間と知恵を出し合い、一つのものを作り上げていく喜びや達成感を味わうことができました。このあそびを通して、飽きることなく最後までやり遂げようと頑張る子どもたちに成長していきました。
この子は、1歳11ヵ月で入園。あそび名人で仲間や小さい子からも頼られる存在でしたが、友だちとケンカになると思いを伝えるのが苦手な一面があり、自分を出し切れない姿が見られました。しかし、合宿・山登りなど仲間との自然体験を通して、段々と「こうしたい!」と、気持ちを伝えられる子に育っていきました。
この絵は、卒園式前日「もう一枚描きたい」と、一日で描き染め上げたものです。“桃太郎が鬼ヶ島へ鬼退治に行くところ”を描きました。