1973年、福岡市初の産休明け保育を実施する無認可の共同保育所としてスタートしました。補助金のない中、移転や存続の危機も保護者と力を合わせて乗り切り、2003年に念願の認可保育園として60人定員で再スタートし、2013年現在の地に新築移転して90人定員となりました。
この間、世帯数が増えたことや、職員の交代などもあり、設立当初から大事にしてきた「子育てを通して保護者も職員も育ち合う関係づくり」が徐々に難しくなってきていました。そこで、この2〜3年は保護者・職員・理事会で、改めて命を守り育てることの意味や日々の保育の中身を確かめ合ってきました。
このクラスはよく食べ、よく遊び、意欲のある子どもたちでした。苦手なこともありましたが、年長の後半に入ると、運動会後も逆上がりに挑戦し続ける仲間の姿をみてお互いに刺激を受けたり、こま回しでもグループで教え合う姿などみられるようになりました。また、年長交流合宿の中でも自信をつけてきて、自分らしく精一杯の力を出せる子どもたちに成長して卒園しました。
この子は4人兄妹の末っ子で、生後8ヵ月からの入園でした。母は最後の2年間、保護者会長として父母同士の繋がりを大切にし、園を支えてくれました。
この絵は『カムイチカプ─神々の物語─』(アイヌの民話)のお話です。アイヌの村を守る鳥といわれるシマフクロウが、海を見守っている場面です。