1999年1月

6歳8ヵ月の女の子(6年5ヵ月保育)──錦保育園 園長 一村 則廣

  3ヵ月入園、三人兄姉の末っ子。体が硬く、近くに寄られたり、体に触られたりしただけで泣いてしまうことがあった。また、平衡感覚も悪く、少し高い所に登っても体が震え立てなくなってしまう。泣きも強く、一度泣くとなかなか立ち直れないでいたが、年長になり毎日の雑巾がけや当番活動、雑巾縫い、縄飛びづくりなどを通して少しづつ自信をつけ、季節を生かしての山登り、そり、スキー合宿などで大自然の中に触れ、やりとげたという達成感、又、他園との交流保育によって人と人との交わりが広がり、子どもの表情を変えていき、自分を広げ、動きを変え、マイペースだが自己主張もしっかりした、個性的な子に育った。
  園内合宿も30泊以上に及び、食事作り等親も奮闘すると同時に学習にも精を出し子どもと一緒に成長し卒園していった。
(森は生きている)