2001年6月

6歳7ヵ月の女の子(6年保育)─たんぽぽ保育園 園長 藤井鈴子
  4年間の共同保育園を経て、認可保育園になって20年。開園以来、子どもたちの全面発達と、父母の労働を保障することを大切にしてきました。近年孤立化する子育て環境の中で、共に子どもの見方を語り合う事、親も子も育ち合う仲間づくりが大事と位置づけてきました。
  この子は、1歳児の4月(1歳9ヵ月)で入園し、生活リズムを整えながら、水や土、自然と仲間の中で身体と心を育ててきました。3歳半の時熱性けいれんを起こしたり、箸がうまく持てないなど指先の運動機能が後退した事を母親は気にしましたが、ゆっくり焦らずに力をつけてゆく事を伝えてきました。そういう中で、この子は、課題にも寡黙に取り組み、やりきる中で意欲と自信をつけてきました。母親も子どもを通して園への信頼を寄せ、積極的に保護者をまとめる力になってくれました。この絵は交流保育の時、「たつのこ太郎」の映画を見て感動して描きました。