2004年1月
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▲6歳10ヵ月の女の子(5年11ヵ月保育) |
てんかんの子1人を含む15人の年長集団。親たちでつくる年長運営委員会が、子どもの成長と保育を支えてくれました。母子家庭、長時間労働、失業と余裕のない毎日でしたが、子ども中心に親も楽しんで活動していこうという想いで、登山・海遊び・スキー教室・観劇・交流保育と親たちも参加してくれました。 錦保育園を会場に福島との年長交流保育の際、子どもの家庭に分宿しました。その時親たちは「どこの子もみんな同じく愛しい」と語ってくれた感想が心に残ります。子どもの姿をみて大人が育ち、大人は15人の子どもに目と手と心をかけてくれました。 “なんでも一番でなければ気がすまない子”“さびしい子”“大人の顔色を見る子”といった子どもたちでしたが、たくさんの大人や仲間に認められ生活していく中で自分を出し、自信をもって春を迎える事ができました。 鉄棒、丸太切りなど、みんなの励まし合いで出来るようになっていく中、11ヵ月で入所したこの絵を描いた子は、苦手なことには取り組まない仲間を受け入れられないそんな所がありました。しかし、他の家庭への泊まり歩きなどを通して気持ちにも広がりがでて、生活も意欲的になりました。 吹雪の中でのスキー体験が『森は生きている』のこの場面と重なったのだと思います。 |