2004年6月

▲6歳6ヵ月の男の子(5年保育)
つぼみ幼稚園(福岡県久留米市荒木町1920-2
 0942-27-2894 園長 竹房 綾)
 開園24年目の幼稚園の小高い丘の南斜面2500坪の敷地には、やぎ・うさぎ・鴨等動物がたくさんいて、子どもたちは、泥んこ・がけすべり・木登り等を楽しんでいる。昨年度の卒園児は36人、3歳まで家庭で育った子どもたちは“食べれない”“眠れない”“遊べない”等の弱さを抱えているが、まずは楽しい園生活をおくることを第一に考え、夕方5時までの長時間保育、夏休み中の自主保育、野菜中心の給食など職員と親が一緒に学びながら生活を見直してきた。また、年6回の九州地区年長交流合宿に参加することによって、子どもたちの姿がよく見えだし、丁寧に手をかけることができた。
 この子は動物が大好きで歌声がよく響き、散歩や登山では先頭をきって色々な発見をする元気な子だったが、合宿になると“心の杖の布”を手放せない葛藤から大泣きする面があった。親は子育てをふり返り、経験の浅い担任たちはこの子の寂しく不安な気持ちによりそい、一人ひとりを大事にする保育とは何かをさぐることにより最後の合宿を笑顔で過ごすことができた。
 この絵は、卒園式2日前仲間とドッジボールを思いきり楽しんだ後一気に描いた『ホップ・ステップ・ジャンプくん』の絵。