2006年7月



6歳6ヵ月の男の子(3年保育)
虹の子保育園
島根県松江市西津田9丁目2番40号 電話:0852ー21ー5126 園長:松田善惠


 院内保育所14年、無認可4年を経て認可保育所となり7年目の保育園。園舎裏に桧山という小高い丘陵地を控え、市街地に位置しているが比較的自然に恵まれた環境で園庭の狭さを補っています。
  年々子どもたちの体のひ弱さが目立ち始めるようになり、「体を充分に動かすこと」「野菜たっぷりのおいしい給食をしっかり食べる保育園生活をどの子にも保障していくこと」を職員集団は確認しあいました。また、保護者に食の大切さを伝えたり、年長クラスでは子どもたちが畑で育てた野菜でクッキングなどをする中で、どの子もよく食べるようになりました。
  このクラスの若い担任は、主担任として初めて年長クラスまで持ち上がりました。3・4歳児クラスの頃は水・砂・泥んこ遊びやオニごっこ、ザリガニとりや虫とりなど夢中になって遊ぶ子どもたちでした。しかし年長クラスになり、当番活動に追われいきいきと遊べなくなったと悩んでいました。そんな中、島根のリズム交流や合宿を通して、集団の中で子どもたちが少しづつ成長する姿を見たり、自分の園や実践交流会の仲間と保育について話すことで、担任は『自分ひとりで保育しているのではない、いろんな人の力をよせて育ちあっているんだ』と思えるようになりました。秋頃から子どもたちも変化を見せはじめ、トラブルも仲間同士で話し合ったり、何よりお互いを認め合い、励ましあえる集団へと成長しました。
  この子は3歳で入園。当初は1歳年下の弟とすごすことが多かったのですが、大好きな砂遊びを仲立ちに友だちと徐々に遊ぶようになりました。卒園期には跳び箱の5段の縦に何度も挑戦し、卒園式前やっと跳び越せた時には満面の笑顔を見せてくれました。
  「ぼく描きたいことがいっぱいあるよ」と言いつつ描いた一枚が『ドリトル先生アフリカ行き』のこの絵です。