2006年11月
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1歳10ヵ月 | 2歳7ヵ月 | 3歳1ヵ月 | ||
3歳7ヵ月 | 5歳2ヵ月 | 5歳10ヵ月 |
6歳2ヵ月の男の子(5年10ヵ月保育) |
31年前に福岡市で最初の産休明け保育園としてスタート。4回の移転をしながらも、父母や地域の方々の協力を得て粘り強い運動を続け、2年前に念願の認可を実現した。今後は併設している学童クラブへの補助金の獲得や保育園の園舎改築など課題は山積み。 この子は5ヵ月からの入園で、首のすわりが遅く、視線も合いづらく、哺乳力も弱い子で機械音に敏感に反応し、眠りの浅い子だった。1〜2歳の頃は興味、関心が人や自然に向かわず、扇風機から離れなかったり、外に出ると風の音などを異常に怖がったりしていた。1歳7ヵ月で子ども専門の神経内科に相談し定期的に診てもらいながら、家庭では生活リズムを整えることや機械音を遠ざけることに気を配った。園では自然の中で遊ぶ楽しさを伝えたり、友達の中で大人が援助しながら自分の気持ちを伝えられるように気を配った。4歳1ヵ月で高機能広汎性発達障害(アスぺルガー症候群)と診断された。この子の障害を学習しあうことで、あせらず、余裕をもって対応できるようになったが、4歳〜5歳児期は生活がいつものパターンでないと不安になったり、周りが気になりすぎて泣いたりすることも多かった。しかし、年長後半期には人や自然への関心が広がり、交流合宿の中で苦手だった跳び箱に何度も挑戦し、卒園式で5段を飛び越したときは、大感激した。この子の保育を通して「土台を育てる保育」の大切さをあらためて学んだ。この絵は大好きな『竜の子太郎』のお話を聞いて、卒園式前日1人早めに登園し描きあげた1枚。 |