2008年4月
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▲6歳10ヵ月の男の子(3年4ヵ月保育)おひさま保育園 |
『子ども達に豊かな自然と遊び・文化を保障したい』と願い続け、園創立20周年。記念コンサート『平和の願いをこめて』を成功させました。無認可共同運営の状況は厳しいが、園で遊ぶ子ども達のくったくのない明るさと、輝く瞳に魅せられた父母は『子育ての希望』を託して入園してきます。それに応え大きな信頼を寄せながら職員は頑張ってきました。
最近、足腰が弱く、偏食やなんらかのアレルギーを持ち、遅寝遅起きの傾向がある子どもが増えています。だからこそ見るもの触れるものを本物にこだわり、五感を培い、どの年齢にあっても『一人の人間として尊重する』ことを大切にしています。子どもの言動や絵を通しての生活と心のありよう、シグナル等を読み取り、子どもにとっての最善の環境を考え保育をしてきました。 この子は出産後黄疸があり、1歳頃食物アナフィラキシーと診断され、3歳6ヵ月で入園。食が細く眠れない、アレルゲンに触れたり吸ったりしただけでも、じんましんや咳等の粘膜症状が起きました。臭いにも過敏で小動物も「キモイ」と嫌いました。母親は給食担当として職員になりました。和食中心の献立でアレルゲン食材を避け、仲間と同じ物が食べられるよう工夫しました。保育園では毎日の雑巾がけを根気よく行い、リズム遊びや泥・ごっこ遊び、散歩を大切にし、家庭では生活リズムを整えることを大切にしてもらいました。 年長後半、雪遊びでは一日中笑い遊びほうけ、他の地区の保育合宿参加では、新しいリズム遊びにも真剣に取り組み、喜々と生活し、自信をつけました。アレルギーの不安や違和感もとれ、卒園式では3人の仲間と共にリズム遊びの蝶をしなやかに舞い、跳び箱を全力で跳び、誇りに満ち溢れていました。 この絵は『チロヌップのきつね』のお話の場面を描きました。 |