2008年12月



▲6歳7ヵ月の女の子(5年8ヵ月保育)さくらっこ保育園
(福島県喜多方市字青葉台47  0241−23−0415 園長 岩淵 智子)


 無認可共同保育園13年、認可園となり5年、北西に飯豊連峰が一望できる自然に恵まれた環境にあります。

 今年の年長は13人でその内3歳、4歳から入園した子がクラスの半数を上回り、夜寝る時間が遅い子、野菜の食べられない子、手足の力の弱い子、いつも大人がいないと遊べない気持ちの幼い集団でスタートしました。

 <早寝早起き><三度の食事をしっかりとる>生活を基本とし、毎日のリズム遊びと雑巾がけはどの子も最後までやりきることを大事にし、園庭では水、泥遊び、畑での穴掘りを身体を使って存分に遊び、そして自然の中での散歩や、父母の協力を得ながらの磐梯登山やスキー合宿等の活動を通して子どもの身体づくりをしてきました。

 東北の年長交流では他園の子や保育士と生活を共にし、リズム遊びや生の演奏を聞き、文化にふれ、絵本をたくさん読んでもらい、絵を描く等の体験をし、刺激を受け、交流保育を通して育ちあった一年で、身体も心も豊かに成長してくれたと思います。

 1歳で入園したこの子は、3人姉弟の末っ子。父は単身赴任。生後16日目に院内感染にかかり、10日間入院。ミルクアレルギーで乳製品を除去してきました。自分の思いが通らないと手がつけられないほど泣き暴れ、気持ちの立ち直りに時間がかかりました。

 年長の後半には縄跳びやまりつき、跳び箱、コマ回し、年長リズム遊び、水彩画等してきましたが、全員が揃って回す「コマ回し」の場になるとこの子のコマは回らず何度も紐を巻き直し、決してあきらめずやり続けていました。回った時のうれしさは自信になりました。

 たくさんの仲間と遊び、「素敵な年長になりたい」と表情もやわらぎ生活習慣も自ら確立し、毎日の園生活が楽しいと言って卒園しました。

 この絵は卒園旅行に行った『上野動物園』の絵です。集中して丁寧に描きました。