2008年11月
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▲6歳7ヵ月の男の子(2年11ヵ月保育)あゆみ保育園 |
高台にある園舎は伯耆富士で知られる大山を臨み、裏山は竹林、近くには海と自然に恵まれています。移転して10年目です。無認可28年を経て06年度に念願の認可保育園となりました。地域に根ざした保育園をめざし、小規模で家庭的な暖かい雰囲気を大切にしています。
年度当初、〈何でも食べて健康な子ども〉〈仲間を大切にする子ども〉〈いろいろなことに感動できる子ども〉〈労働をいとわない子ども〉、という4つの「めざす子ども像」を掲げました。また「できる・できない」で評価するのではなく、その過程が大切であること、生活リズムを整えること、子どもの姿をありのまま受けとめることについて、月1回の懇談会で学習しながら、保護者と確認しあってきました。親子で大山をはじめとする近隣の登山と畑仕事に1年間を通して取り組みました。 この子は出生時鎖肛のため手術を受け、定期的に検診に通っていました。3歳8ヵ月で入園、言葉で自分の思いを伝えることが難しく泣くこともありました。体は硬いがリズム遊びが大好きで、一人で黙々と絵を描いている子でした。お泊り保育や交流保育を重ねる中で友だちを求めるようになり、リズム遊びを楽しむうちに身体も少しずつしなやかになってきました。 年長後期には、家族ぐるみで早寝早起き、テレビのない生活をするようになり、「TVを観ない。8時に寝る」ことを自分で決めて実行している、とみんなの中で話してくれました。何事にも自分のペースで取り組み、体験したことやお話の絵を表現できる子に育ちました。 この絵は、『森の中の三人の小人』のお話の中で、娘が雪の中のイチゴを見つけた場面を描きました。 |