2009年4月
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▲6歳10ヵ月の女の子(6年4ヵ月保育) あゆみ共同保育所 |
44年前、北九州市立八幡病院内の一室で、子どもひとり保育士ひとりでスタートしたあゆみ共同保育所は、2度の移転を経、手作りで共同保育所を守り続けてきました。「子どもを産んでも働きつづけたい」という働く女性の願いが原動力となり、子どもたちの輝く瞳が続く事を信じて、親や保育士が手をたずさえ、粘り強く“学びと実践”を繰り広げてきました。標高231mの小さな山の中腹にあり、その南斜面(竹林4千坪)に建つ山小屋のような園舎で生活しています。門を入ると周りはすべて斜面、その途中に保育室があちこちにあるので、ここで生活するためには山道の登り降りが必然となります。0歳児でも自分で山道をハイハイしてお散歩に出かけ、園庭に生える筍、ふき、野苺、ビワ、柿、栗の木を見つけ楽しんでいます。 北九州市は無認可保育園への補助金が少なく経営の苦労も大きいですが、親の協力によって支えられています。お父ちゃん会の園庭作業では、山の竹を切り開き子どもの遊び場を広げ整えながら、親同士のつながりもできました。斜面を生かすため、切り開いた後に太ロープを下げアスレチックのようにした斜面登りは、子どもたちのお気に入りです。あゆみの山は、春のレクリエーションやクラス交流会、キャンプや秋の運動会、また休日の遊び場になっています。お母ちゃんたちは忙しい送り迎え時にも声をかけ合い、バザーなどの企画を立ててくれています。 この絵を描いた子のお母さんは、卒園式後の祝う会で「自分の母乳の出が悪く、体重の増えの少ない我が子が心配でたまらなかった。でも、『ミルクでも大丈夫、離乳食もたっぷりあるからね。一緒に育てていこうね』と保育士に声を掛けられとても救われた」「親仲間の中で一生の友をみつけられた」と語ってくれました。この絵は園庭での筍掘りを描きました。 |