2014年 4月

▲ 6歳4ヵ月の女の子(5年5ヵ月保育) あゆみの森共同保育園
 福岡県北九州市八幡西区鳴水町5−22 093-645-3264 園長 小林 幾世)


 創立49年目の無認可共同保育園で、2012年度よりNPO法人となりました。河頭山(213m)の南斜面のふもとに位置し、山小屋のような小さな保育室が4つ点在しています。父母と職員は、平地が少なく石庭と斜面と坂道ばかりの風変わりな遊び場を作り守ってきました。この山で子どもたちは四季を感じて遊んでいます。
 この年の年長は、4歳児の3月入園の3人を含めた15人の集団でした。元気で明るい子どもたちでしたが仲間と依存し合っていました。4月に担任も代わり、色々な経験を通して一人ひとりが自信をつけ、何事も最後までやり切ることを目標にして職員みんなで育てようと確認しました。
 子どもたちは何をするにも皆で話し合って決め、自分の思いを言葉にしたり、仲間の話を聞く機会を大切にしてきました。園の山では、山菜や木の実採り、自分たちで掘った竹の子で干し竹の子作り、茶摘み、しいたけの菌打ちや収穫などで季節を楽しみ味わいました。狭いホールを出て、山の中腹で思いっきり走りまわるリズム遊び、斜面登り、岩登りで遊びました。おやつ後も山頂への散歩や山道での鬼ごっこ、学童児とのスピードある鬼ごっこやボール遊びも加え、今まで以上の運動量と遊び込む力をつけてきました。
 この子は第3子で11ヵ月入園。熱性けいれんがありましたが、大好きな山遊びで体力をつけ熱を出すこともなくなりました。年長合宿を重ねる中で「素敵になりたい」といろんなことに挑戦し、楽しそうに絵を描きました。
 この絵は、あゆみの森の山で、仲間たちと竹の子やつくしを採っているところです。