1979年(昭和54年)に開園した幼稚園です。全国や九州での保育実践交流会で"自らが生活を作ること" "生活こそが遊び"と学び、自園給食・延長保育・夏休み中の保育・3歳未満児の保育を取り入れてきました。2011年(平成23年)保育園を併設開園し、認定こども園となりました。0歳からの保育に取り組む中で、急がずあわてず各年齢を生ききらせること、そうすればどの子も"ジブンデ" "イヤダ"と自我を出し、たくましく発達を積み上げていくことを実感し感動と手応えを得ました。3歳前後まで家庭で育った子どもたちに遊びや生活経験の不足がありがちなことを、学習会や懇談会を持ち保護者と確認できました。保育者は交流している保育園との0歳から6歳までの発達の共同学習や実習に参加し、保護者とともに子どもの育ちに見通しをもって保育に臨むようになってきています。
この子は2歳児クラス入園時から裸足での泥・砂・水などに抵抗なく友だちとよく遊びました。しかし内股でリズム遊びに苦手意識があり、また体の硬さもあったので園で土台のリズムを丁寧に取り組み、家庭でも金魚運動やマッサージなど卒園まで続けるうちに、仲間と少しずつ自分の体を思い通りに動かせるようになってきました。夏には公営の深いプールでの遊びや虫採りに明け暮れ、体験したことの絵を緻密に描くようになりました。表現することが楽しくなり、卒園期の水彩画ではお話の場面を次々に描きました。
この絵は『龍の子太郎』のお話の中で、太郎が村人のために山を切り拓く場面です。