病院の職場保育所9年を経て1978年7月に認可を受け、地域に開かれた就学前までの保育園が実現しました。さらにより良い保育環境を求めて、2014年9月に現在の地に新築移転をし、2018年に認可40周年のお祝いをしました。
社会福祉法人あらぐさ会は、高取保育園をはじめ2つの学童保育所、さらに2018年より4つの介護事業所も加わり、乳幼児から高齢者まで安心して暮らせるための新たな歩みを始めました。
年長は20人。友だちのことを考えるのが難しく、幼さが残る子どもたちでした。養護支援が必要な子とのトラブルが頻繁に起き、担任や園長が間に入り、お互いの気持ちを聞いたり、そのつど年長全体で話し合いを繰り返すうちに、仲間を気遣う優しさも育ってきました。また、側転やコマ回しなどに取り組む中で、励まし合い、できたことを喜び合うようになり、苦手なことにも挑戦しようとする意欲も育ってきました。
この子は1歳10ヵ月で入園。一人っ子で、一歩後ろからまわりの様子をうかがい、争いを避けるような子どもでした。年長になると身体を動かすことが好きになり、ドッジボールなどで中心的な役割を果たすなど、意欲的に友だちと関わるようになりました。苦手な子に対しても自分の気持ちをぶつけたり、時には折り合いをつけたりして、仲間意識が持てるようになりました。また、1月の合宿で側転名人に選ばれたことで自信がつき、卒園期にはリズムあそびで勢いよくとび出せるようになっていきました。
この絵は、映画『竜の子太郎』を観たあとの感動をダイナミックに描き、一気に塗り上げたものです。