2021年 2月

▲6歳3ヵ月の男の子(4年保育)
▲3歳10ヵ月 
トラックの絵ばかり描いていた頃
▲5歳11ヵ月 
たくさんの友だちの絵を描くようになった頃
はなのわ保育園
茨城県ひたちなか市西光地1−6−3
TEL:029−273−0493 園長 坂主 恵子

 「戦争は二度と起こさない。子どもの未来に平和を!」という運動の中で誕生した46年目の認可保育園です。

 区画整理による宅地化や道路整備で車の往来が増え、安心して散歩ができなくなっている状況です。そこでバスを使い、自然を求め海や山へと出かけ体を思いきり動かし、五感を育てる体験をたくさんしてきました。年長になると毎日の雑巾がけやリズム、毎月一回の山登りやバスを使っての遠出の散歩で体をつくっていきました。

 この子は2歳3ヵ月で入園。体が小さく言語や認識面の遅れが見られ、初めてのことや場所に対しても不安感の強い子で、たくさんの友だちの中にいるのが苦手でした。年長に進級して、山登りやいろいろな課題をやり遂げることで少しずつやってみたい、頑張ろうという気持ちも育ってきました。

 交流リズムでは、はじめは担任がそばにいないと不安で泣いていましたが、9月頃にはクラスの仲間と別れて座ったり、他園の大人と一緒にリズムを行う姿へと変わっていきました。そして茨城の交流園の138人の年長と関わることで、園の仲間との繋がりを自分から求めるようになり、友だちと一緒に集団あそびを楽しめるようになりました。その頃からトラックの絵ではなく、たくさんの友だちの絵を描くようになりました。

 この絵は、年長の仲間と偕楽園公園に梅を見に出かけ、広い芝生の上で楽しそうに側転をやっている友だちを見て笑いこけた後に描いたものです。