1990年に民家の一室を借りて無認可園として出発。NPO法人、小規模保育事業所を経ながらも、無認可として30年間保育を続けてきました。何度も存続の危機はありましたが、多くの人の支えや保護者と共に粘り強く運動をし、2021年4月より認可園として新たに出発しました。今後も子どもたちに豊かな子ども時代を保障できるよう、学びを深めていきたいと決意を新たにしています。
年長児は2人で、1歳児入園の女児と、3歳児入園の男児です。他府県から通園の男児は4・5月の約2ヵ月、自粛生活を余儀なくされました。両親は転園も考えたそうですが、本人が「ぼくは山の子が好きなんだよ!」と自分の意思を示し、両親は「最後まで頑張ろう!」と奮起したことを園の文集に書いてくれました。12月には0歳児に「クリスマスの長靴をプレゼントしよう」と時間をかけて丁寧に絵を描き、仕上げました。誰かのために何かをすることが、こんなにも子どもたちを真剣にさせるのかと驚かされました。
交流合宿は出来ませんでしたが、保育士が子どもの仲間となり、縄跳びでは全職員が一緒に跳び、交差跳び・あや跳びなどさまざまな跳び方で遊びました。刺激を受けた2人は縄跳びだけでなく、うんてい、跳び箱、逆上がり、コマ回しを「もっとたくさん」「もっと速く」「もっと高く」と切磋琢磨し、その姿は小さい子どもたちの憧れとなりました。
3月にようやく、あすなら保育園(奈良県)と一日交流ができました。そこで21人の仲間と出会い、友だちができた喜びが自信につながり、次の大きな世界への旅立ちの一歩となりました。
女児は『森は生きている』、男児は『錦の中の仙女』のお話の絵を描きました。