県庁近くに位置する保育園です。近年、周りが住宅地となり自然が少なくなってきました。少しでも自然に触れ合えるように、残っている雑木林や原っぱへ散歩や園外保育に出かけています。
このクラスの子たちは小さい頃から年長への憧れが強い子どもたちでしたが、初めてのことや、できないことに不安を感じやすく、難しい事は避けてしまう姿がありました。そこで、仲間と過ごす喜びを感じられるような生活を大切にしていきました。年長の取り組みの中で、みんなの前で目標や友だちのがんばっている姿などを話す場を作り、互いの成長をクラス全体で喜びました。一人ひとりが一生懸命取り組み、できることが積み重なっていくうちに「やればできる」という気持ちを持ち、次第に友だちと練習したり励まし合う姿に変わっていきました。
この子は自分をうまく出せず、泣いて訴えることが長く続きました。様々な課題に挑戦していく中で、失敗しても諦めずに根気強く取り組むことで自信をつけ、自分の言葉で伝えられるようになりました。
この絵はお面を作って年長鬼になったり、自分たちで育てた大豆で豆まきしているところを描いたものです。終わった後に、「投げた豆踏んで痛かった」「鬼怖かったけど頑張って豆ぶつけられたよ」と笑顔でたくさんお話をしてくれ、いつもは何を描こうかしばらく考える子が自ら意欲的に描き上げました。